久し振りに東野圭吾さんの本を読みました。
ちょっと古い本ですがラプラスの魔女という長編ミステリーです。
amazonさんではこちら
どんな本?
2015年に発表された長編小説です、角川書店さんからリリースされています。
東野圭吾さんの作家デビュー30周年記念作であり、ご本人は「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。そしたらこんな作品ができました。」と発言されています。
大阪府立大学工学部卒〜デンソーで技術者として働かれていた著者らしく、理系っぽさが全開の内容となっています。
後に映画化もされていた様子ですが、そちらにはあまり興味がないので割愛します。
大まかなあらすじ
羽原 円華(うはら まどか)という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾 徹(たけお とおる)は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江 修介(あおえ しゅうすけ)は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
ここに絡んでくるのが『天才映画監督とその息子』や『所轄の刑事』、『優れた脳神経外科医』などなど。
冒頭からショッキングな内容です、中盤までは怒涛の勢いで登場順物が増えていきます。
これは誰だっけ?と思わさないのが作者の実力なんでしょうか、特に気になることもなく読み進められます。
中盤以降はだんだん謎が解明されてきます、ある程度の予測もできるでしょう。
超常現象系のようで現実感のある設定は東野圭吾さんならではですね。
読後感
しっかりシリアスな内容であり、爽やかな読後感ということはないです。
勧善懲悪という訳ではありませんが、読者にとって嫌な人間と思われるような人物はしっかりと報いを受けています。
とにかく『プロットのしっかりした本格ミステリー小説』を読んだという満足感、程よい疲れ&余韻は良いものです。
まとめ
ここ何年か電子書籍ばかりで読書していたので、電子化をほぼされていない東野圭吾さんの本に触れられていませんでした。
読んでみて改めて感じましたが好きな作家さんです。
続編(前日譚)である2018年発売の『魔力の胎動』
そして昨年2023年に発売された『魔女と過ごした七日間』
これらもしっかり読み込んでいきたいと思います。
紙の本も良いですね、電子ばかりでなく紙の本も読まなくては。
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