黒のローファーで悩んでる【スコッチグレイン2261BL/ジャランスリワヤ98811/ジョセフチーニーHOWARD R】

黒のローファーが欲しい。ここ最近そればっかり考えてます。

仕事用途でも、カジュアルでも使える黒ローファーって実に優秀なヤツなんですが、いかんせん靴ジャンルって奥が深い。値段もそこそこするもんで、一度買ったら結構な期間付き合うことになります。だから悩むんですよ。

現在悩んでる候補が3つありまして、それぞれ特徴があるんですな。つらつらと考えたことを書いてみます。

スコッチグレイン タッセルローファー【2261BL】

まずはスコッチグレイン。日本の靴メーカーですね。革靴をそこまで深掘りしてない人でも聞いたことあるんじゃないでしょうか。

品番は「2261BL」(ブラック)。これは20数年前のモデルを近い形で復刻したものなんですよ。当時のニュアンスを残しつつ、木型を改良して利便性を向上させたんですね。実にスコッチグレインらしい仕事です。

スペック:

  • 価格:詳細不明(スコッチグレイン標準的には3万円後半〜4万円程度推定)
  • サイズ:23.5cm~27.0cm(EEEウィズ)
  • 素材:国産カーフ
  • ソール:グリッパーソール
  • 製法:グッドイヤーウェルト製法
  • デザイン:タッセルローファー(スリッポンタイプ)
  • 付属品:シューキーパー

特徴:

  • 日本製の堅実さ
  • グッドイヤーウェルト製法で、修理がしやすい
  • スリッポン特有の脱げやすさを、渾身の木型改良で解決
  • グリッパーソール採用で、グリップ力と屈曲性に優れている
  • つま先は減りにくく、屈曲部は返りを考慮した設計

スコッチグレインっていうのは、日本靴の老舗で、この会社の靴は「きちんと作られている」ってのが第一印象なんです。値段のわりに手が込んでる感じ。革の質感も良好だし、何より日本製っていう安心感がある。

このモデルのポイントは「スリッポンなのに紐靴同様の履きやすさ」ってとこですね。スリッポンって確かに着脱は楽なんですが、浅く緩みを感じることがあるんですよ。それを木型の改良で解決したってわけです。これは実用的。毎日履く靴だからこそ、この配慮は嬉しい。

グリッパーソールっていうのも面白い。単なるラバーソールではなく、アメゴムを使ってつま先と屈曲部で硬さを変えてる。つまり、耐久性と屈曲性を両立させてるんですね。毎日毎日履く靴だからこそ、この実用性は重要です。

ただ、スコッチグレインのタッセルローファーって「数少ない」らしいんです。だからちょっと珍しいモデルなんですね。そこはポイント高い。

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ジャランスリワヤ タッセルローファー【98811 Tirta / ブラックカーフ ダイナイトソール】

次がジャランスリワヤ。インドネシアのシューズブランドですね。最近やたら注目されてるヤツ。

品番は「98811」の「Tirta(ティルタ)」。ブラックカーフレザーにダイナイトソール仕様。価格は36,000円(税込)。ラスト(木型)は「EDWARD」。

特徴:

  • インドネシア製で、価格がかなり手頃(36,000円)
  • グッドイヤーウェルト製法採用で、修理がしやすい
  • 革質が思った以上に良い
  • ダイナイトソール搭載で、雨の日も滑りにくい

ジャランスリワヤっていうブランド、ここ数年で一気に知名度上がってるんですよ。理由としては「質の割に安い」「グッドイヤーウェルト製法で修理がしやすい」「デザインがモダン」っていう点が評価されてるんですな。

98811 Tirtaは定番人気の王道タッセルローファー。アメリカ発祥のタッセルローファーは昔、弁護士に愛用されたことから「弁護士の靴」と呼ばれることもあるらしい。そういう格式ばった背景があるのに、スーツにもカジュアルにも合わせられる。この兼ね合いが秀逸なんです。

ラストは「EDWARD」という定番ラスト。自然な丸みを帯びたエッグトゥが特徴らしい。つまり、足当たりが柔らかいってことですね。

ダイナイトソールっていうのはイギリス製で、グリップ力と耐摩耗性が優秀。見た目もドレッシーなので、黒ローファーってイメージを損なわない。これは嬉しい。

価格も手頃なので「試しに買ってみるか」って気持ちになりやすいんですよ。実際、靴ってやっぱり実物を見てみると、写真と印象違うことが多いんで、リーズナブルなジャランスリワヤなら「ダメだったら別のやつ試そう」くらいのテンションで買える。

ただ、インドネシア製ということで「長く使って味が出るかな」って心配してるんです。日本製とか欧州製に比べると、耐久性とか経年変化がどう出るのか、実例が少ないんですよね。グッドイヤーウェルト製法だから修理できるってのは、長く使える可能性を示唆してる。その点は心強い。

ジョセフチーニー HOWARD R コインローファー【CNY11713020000 / グレインカーフ ブラック】

最後が英国の名門、ジョセフチーニーのHOWARD R。これはちょっと別格感がある。

品番は「CNY11713020000」。グレインカーフ(シボ革)のブラックカラー。価格は94,600円(税込)。グッドイヤーウェルト製法で、ダイナイトソール搭載。ラストは「5203」。

特徴:

  • 英国製(ノーザンプトン)で、ブランドの格が高い
  • グレインカーフ(シボ革)で、傷に強く経年変化が素晴らしい
  • グッドイヤーウェルト製法で、底付けが堅牢
  • ダイナイトソール搭載で、雨の日でも滑りにくい
  • ストームウェルト仕様で、雨や砂が浸入しにくい
  • オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法採用
  • 価格は94,600円で、やや高め

ジョセフチーニーといえば、1886年からノーザンプトンで靴を作り続けてる老舗中の老舗。一貫生産で、素材から完成まで全部同じ工場で作ってるんですね。100年以上の歴史。これって、靴業界だとほぼレジェンドですよ。

HOWARD Rの黒い奴(グレインカーフ)ってのが、今回最も気になってるんです。シボ革っていうのは、わかりやすく言うと「しぼが入った革」で、傷や汚れに強いんですよ。毎日使ってると靴なんて傷つくもんですが、シボ革だと「あ、傷がついた」って心配が減る。大粒のシボが特徴的で、ブリティッシュカントリーの趣きを漂わせてるんですな。

そもそも黒ローファーって、いろんなシーンで活躍させたいわけです。仕事場でも履く、カジュアルな日にも履く。だから傷や汚れへの耐性って重要なんです。その点、グレインカーフはめちゃくちゃ優秀。

ラストは「5203」という定番ラスト。スマートな表情を取り入れつつも、バランスのとれた丸みのあるトゥで、英国らしいクラシック感を残した仕様らしい。ヒールカップが若干小さめに作られてるから、ローファー特有の「歩くときに浮く」って問題も少ないんですね。

あと、ストームウェルト仕様っていうのが面白い。ウェルトとアッパーの隙間から水や砂が浸入するのを防ぐ仕様なんですね。実用的。黒ローファーって毎日使うものだから、この配慮は実にありがたい。

オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法っていうのは、甲革に施されている太めのサドル、かかと周りにまでぐるりとコバがあしらわれた仕様のこと。つまり、より頑丈で長持ちするってわけです。

それに経年変化。ジョセフチーニーの革靴って、使い込むと本当に味が出るんですよ。黒でもね。むしろ黒の方が、使い込んだ感じが出やすいと思う。1886年から作られ続けてる靴ブランドなんて、そうそう無いんです。100年以上の歴史の上で完成したデザインなんですね。

ただ、94,600円はね。それなりの投資です。「靴に9万円超出すか?」って悩むわけですよ。

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悩んでる理由

3つ全部いいところがあるんですよ。

スコッチグレイン2261BLは日本製の堅実さ。日本企業のモノづくりって素晴らしいんです、本当に。レベルの高い職人たちが、良心的な価格で作ってくれてる。スリッポンなのに紐靴並みの履きやすさを実現した木型改良も秀逸。グリッパーソールの実用的な設計も嬉しい。

ジャランスリワヤ98811 Tirtaはコスパ。同じグッドイヤーウェルト製法で、スコッチグレインより安いんです。36,000円なら試しに買ってみやすい。ダイナイトソール搭載で実用性も高い。

ジョセフチーニーHOWARD R(CNY11713020000)は格と歴史と実用性。100年以上の歴史に裏打ちされたデザインの完成度。経年変化の素晴らしさ。シボ革の傷への強さ。ストームウェルト仕様の実用性。全部が一級品なんです。

靴ってね、一度買うと結構な期間付き合うじゃないですか。毎日のように足に着ける。だから「後悔しない選択」をしたいんです。

価格で言えば、スコッチグレインが最も手軽。ジャランスリワヤは試しやすい価格。ジョセフチーニーは投資。

使い込みで言えば、スコッチグレインは「ずっと堅実に」。ジャランスリワヤは「未知数だけど期待」。ジョセフチーニーは「絶対に味が出る」。

もう一度、各メーカーの実物見に行こうかな。靴って、やっぱり実物でかぶってみるのが一番ですよ。オンラインだけでは判断できない「足への吸い付き具合」とか「甲の収まり」とか「かかとの安定感」とか、そういう細かい部分が全然違う。

決断は、靴との出会いの瞬間なのかもしれません。


追記

ちなみに、過去に書いたダイバーズウォッチの記事を思い返すと、最終的には「これだ」って思ったやつを買ってるんですよ。悩んでる時点では「複数の選択肢がある」って状態なんですが、実物見ると「あ、これだ」って感覚が来ることがあるんです。

靴も同じかもしれません。頭で考えてるより、足が「これがいい」って言うことを信頼する。そういう瞬間、ありますよね。

それまで、つらつらと悩み続けるとします。

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